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【税理士試験】おすすめの受験科目の選び方~ミニ税法は合格しやすくてオススメ?!~

keiko.a
すずき君
すずき君

税理士試験の受験科目ってどうやって選んだらいいですか?

税理士けいこ
税理士けいこ

税理士試験の科目選択悩みますよね!
私の選択科目やオススメの選び方をご紹介しますね!

税理士試験の科目選択のポイント

私が考える税理士試験の受験科目選択のポイントは2つです。

1.興味の持てる科目を選ぶ
2.ご自身の今後のキャリアに役立ちそうな科目を選ぶ

この2点です。

税理士試験の受験科目に何を選ぶか?
簿記論、財務諸表論は必須科目として、税法の科目に何を選ぶのか?
科目選択は迷いますよね。

そこで、今回は私の体験談を踏まえてお伝えしていきますね。

私の税理士試験の選択科目と試験結果

私は最終的に、簿記論、財務諸表論のほか、法人税法、消費税法、相続税法を取得しました。

順番としては、 簿記論・財務諸表論→法人税法→消費税法→相続税法です。
ただ、最初からこの5科目を受験予定だったかというと、そうでもなかったんですね。

4科目目の選択誤り…

法人税法に一発合格した後、ちょっと私は科目選択に失敗してしまいました。

とにかく早く税理士資格が欲しかった私は、とある専門学校の公表する科目ごとの標準学習時間を参考に「ボリュームの少ないと言われるミニ税法と言われる科目」を選択してしまいました。その専門学校が公表していた標準学習時間には、専門学校の講義時間は含まれますが、理論の暗記に必要な時間は個人差があるとして含まれていなかったんですね(ここすごく大事です!!)

この選択の何が誤りだったかというと、標準学習時間で科目を選んでしまったため受験科目にあまり興味が持てなかったんですよね。
そして、その結果、法人税は一発合格できたのに、ボリュームの少ないと言われるその2つの科目とも不合格となる結果に…。

その翌年は、「前年受けた1つのボリュームの少ないと言われる科目と消費税法」を受験しました。標準学習時間の少ないと言われる科目の方はまさかの2回目の不合格…
一方で、一回目の受験だった消費税は実務でも使っていることもあり、また面白いと思えたため、一発合格でした

5科目目の科目選択
さぁここで残り1科目となりました。

どうしようかと悩んだ結果、私のキャリアプランに役立ちそうで、かつ興味のあった「相続税法」を選択しました。
選択しなかった科目は2年勉強してきた蓄積があるし、3年目なら合格できるかもしれない。

さらに、相続税法は、猛者が多くて受験者のレベルが高いと言われる科目であるし、標準学習時間も多くなる。結果、相続税法受験1年目はあと一歩足りませんでした。ただ、相続税法は面白いと思えたので、そのまま翌年も受験し、翌年に無事合格できました!!

これで晴れて5科目合格となり、税理士資格を得ました。

オススメの税理士試験の受験科目の選び方

私の税理士試験の科目選の経験を通じて、これから税理士試験の受験科目の選択をする税理士試験受験生に伝えたい事

それは、「専門学校等の公表する標準学習時間の少なさ=合格のしやすさではない!!」ということです。

私の場合、標準学習時間(理論を除く)の目安が600時間の法人税法は1発合格。
300時間の消費税法も1発合格。

でも、200時間の科目は1発合格しませんでした。

その科目に興味を持てるかや相性もあるため、標準学習時間はあくまでも参考程度のように感じます。

科目選択のポイントをまとめます。
①興味の持てる科目を選ぶ
②自身の今後のキャリアに役立ちそうな科目を選ぶ

すでに働いていて仕事で税務の実務に携わっている人は、その実務経験から受験する税理士試験の科目を考えてもいいですね。
どういう事務所で働いていきたいのか、将来的に独立していきたいかも科目選択をする上で一つの指標になると考えます。

また、実際に税理士試験の過去問を見てみて、「興味が持てるか」を見てもいいですね。過去問は国税庁のウェブサイト等から見ることができます。

私の場合、結果として取得した法人税法、消費税法、相続税法は、個人事務所での勤務、Big4での勤務、独立後しっかり役立っており、取得してよかったと感じています。

自身の選択を正解にしていくのは自分自身!
選んだ選択科目の合格に向かって突き進んでいってください。

もちろん受験してみて違ったら科目を変更してもいいんです。
学んだ知識は役立ちますから、無駄なことなんてないですからね。

それでは、また

Writer
税理士 油谷景子
税理士 油谷景子
代表税理士
愛知県名古屋市の税理士。税務業界歴17年。四大税理士法人(東京・名古屋)で上場企業向け税務や国内税務・国際税務等に従事した他、個人事務所で中堅中小企業向け税務や相続税のご相談や申告等の実務に従事、独立開業。クラウド会計や新しいツールやテクノロジーを活用し経理の効率化を支援。著書『スタートアップ企業の税金ToDoリスト』(中央経済社)ほか。
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